講座の視点
鋼構造物に多くの損傷を与えた阪神・淡路大震災以降、巨大地震の様々な発生メカニズム解明の研究が行われている。本講座では地震に対する「予測」「予防」「対応」の3つの視点から最近の鋼材・構造の開発、構造物損傷の検知、鋼構造物の設計基準・鋼材規格比較など事例を交え、「地震と鋼材」に関わる知見・技術の進展・変化を振り返ると共に、その3つの融合と連携を実現する「レジリエンス」、その「リスク評価」の考え方および「設計と施工のバランス」をとったものづくりについて課題を提案する。建築、土木関係者だけでなく鋼材製造の技術者、材料研究者と広く議論することで、将来の「安全・安心」な社会を構築する参考にしていただけるものと期待している。
1.日時・場所 2019年11月28日(木)9:30~17:00 受付時間 9:00~15:05
エッサム神田ホール2号館3階大会議室(2-301)(東京都千代田区内神田3-24-5)
2.講演題目・講演者,司会者
※講演の概要はタイトルをクリックすると見ることができます。
※こちらからダウンロード出来ます。
司会者:菅野良一(日本製鉄(株))
1) 9:30~10:30 地震防災に欠かせない「予測」「予防」「対応」そしてその融合を促進するためのリスクとレジリエンス
(株)小堀鐸二研究所 代表取締役社長 中島 正愛
2) 10:30~11:20 財産・事業継続を保証する建築物の損傷制御設計と鋼部材の利用
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 教授 竹内 徹
3) 12:20~13:10 大地震に対する耐震性の向上に資する新しい耐震鋼材開発の取り組み
JFEシビル(株) 執行役員 加村 久哉
4) 13:10~14:00 新しい耐疲労鋼と制振ダンパーの開発および高層ビルへの適用事例
物質・材料研究機構 構造材料研究拠点 設計・創造分野 振動制御材料グループ
グループリーダー 澤口 孝宏
司会者:加村久哉 (JFEシビル(株))
5) 14:15~15:05 鋼構造におけるモニタリング技術の発展とBCPへの活用に向けた課題
京都大学 防災研究所 地震防災研究部門 准教授 倉田 真宏
6) 15:05~15:55 規準や規格の国際比較から見える日本の先進性と課題
北海道大学 大学院工学研究院 教授 岡崎太一郎
7) 16:00~17:00 地震と鋼材―設計と施工とのバランスを望む
(一財)ベターリビング 常務理事 西山 功
https://www.isij.or.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=multidatabase_view_main_detail&content_id=2807&multidatabase_id=55&block_id=1891#_1891
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