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日本中性子科学会
会長挨拶

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サイエンス・ダイバーシティの実現を目指す中性子科学

大竹 淑恵

 会員の皆様には、平素より学会活動に多大なご支援を賜り、心より御礼申し上げます。2023年より日本中性子科学会の会長を拝命し、これまでの2年間、多くの皆様とともに学会の発展に尽力してまいりました。このたび、引き続き2025年度からの2期目の任を拝命し、改めてその責任の重さを感じております。 

 日本中性子科学会は、2001年の創立以来、多様な研究分野と産業応用を結びつける役割を担い、持続的な発展を遂げてきました。近年、学術的・技術的な進展に加え、社会的な期待も大きく変化しており、学会として、会員の皆様との将来ビジョンの検討の重要性が明確となっておりその明確化ならびに推進が求められています。 

 1期目では、学会活動として「サイエンス・ダイバーシティの推進と見える化」を進め、多様な研究者・技術者・ユーザーの皆様がより活発に参画できる環境づくりに努めてまいりました。今後の2年間は、これまでの取り組みをさらに深化させ、基礎科学から産業応用まで含めたイノベーションを目指した最先端研究開発の推進に取り組みます。また、各施設、機関が個別に進める将来計画については、学会としては各機関とのさらなる密接な関わり合いを進めることにより、より具体的な要望の提出などが行えるよう、より広い視点から支援する枠組みを構築することを目指します。さらに、これらの取り組みを通じて、現在喫緊の課題となっている人材育成の問題にも学会として取り組み、将来へ向けた中性子科学の中長期的な発展に資することを目指します。

【今後2年間の重点施策】

1,イノベーションを目指した最先端研究開発の推進 

2,各機関間へのコミュニティ全体として連携強化ならびに学会としての将来計画策定 

3,人材育成の強化と次世代研究者の支援 

  これらの取り組みを通じて、サイエンス・ダイバーシティを実現する中性子科学を実践する所存です。若手、中堅の発言が活発化し、学会がさらに活力ある場となり、会員の皆様がそれぞれの研究・活動を発展させるための強力な支援基盤を構築していきます。学会の未来を築くのは、会員一人ひとりのご協力とご参画にほかなりません。皆様のご意見やご要望を大切にしながら、共に歩んでまいりたいと存じます。引き続きのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

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